7/524 / レオン
お題
6月に祝日がない理由
今は昔、まだ神さまと人々の距離が今より近かったころのお話です。
そのころは毎月一度の祭日があり、人々は八百万の神さまと交流し感謝したものです。
そんな中、一人の女神がおりました。
その女神はあろうことか、人間の若者と恋に落ちてしまったのです。
しかし男には兵士としての、彼女にも女神としての役目がありました。
この二人が会うのは月に一度の祭日だけだったのです。
それでも幸せに過ごしておりました。

それは太陽が照りつける六の月の祭日のこと。
その男は、敵の奇襲を受けてあっけなく死んでしまいました。
祭日には休戦をするという神への誓いを、敵が破ったからです。

女神は非常に嘆き悲しみました。
そして他の神々に、彼が死んだ日を祝うのは耐えられないと訴えました。
それを他の神々が了承したため、六月には祭日が無くなったのです。

六月になるとよく雨が降るのは、その女神が泣いているからなんですって。
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2点 そら
5点 ホームライナーアツキー
3点 JIN Lite
3点 ねずらー
5点 スルーするー
2点 ひよどりごえ
3点 ふるかうんと

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